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-エレガントでノスタルジックな女流写真家の感性-
「イリナ・イオネスコ」展
1977年、愛娘エヴァを撮った写真集「鏡の神殿」でセンセーションを巻き起こした女流写真家イリナ・イオネスコの展覧会です。
1935年パリ生まれ。両親がルーマニア人であったことから子供時代をルーマニアで過ごしたイオネスコは、空中ブランコの演者であった母親を見て育ち、自身もダンサーとして活動していました。しかし、1958年、病気のために療養生活に入ったイオネスコは、ダンスを諦め絵を描き始めます。
彼女に転機が訪れたのは、1964年画家のコルネイユから”ニコンF"をプレゼントをされたことから。
その後、アヌークと言う少女に出会い本格的に写真の世界に進みます。
アヌークは若く、美しく、狂気に蝕まれており、一日中豪奢な部屋で三面鏡に向かい、豊かな髪をなでているといった生活でした。
イオネスコの写真に見られる独特の世界観は、アヌークを撮った写真に見られる、ある意味”退廃的”な雰囲気と、サーカスで育った環境がもたらす”バロック風”のシチュエーションから生まれたものだと言えます。
同時に時は”モード”、特に”プレタポルテ”最盛期にあたり、独自のカメラアイを持つイオネスコは、数多くのモード雑誌に写真を提供しています。
今回の展覧会は、イオネスコ本人とフランスのコレクターの所蔵作品の中から、代表作の愛娘エヴァを撮った作品のほか、”モード”ポートレート”のシリーズの中から約120点を選びイオネスコの世界を一堂に展観するものです。 |
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