1919年、ドイツの古都ヴァイマールに、建築家ヴァルター・グロピウスにより造形学校「バウハウス」が開校されました。それから100年、実験精神に溢れたこの学校は、造形教育に革新をもたらすとともに 美術史に大きな足跡を残し、その反響は今日まで続いています。バウハウスではヴァシリー・カンディンスキー、パウル・クレーなと゛時代を代表する優れた芸術家たちか゛ 教師として教育にあたり、優れたデザイナーや建築家を育て上げ、プロダクト、グラフィック、建築など多様な領域で時代を切り開くデザインが生み出されました。 とりわけ、入学した学生が最初に受ける基礎教育で教師たちが試みた授業はユニークなものでした。 カンディンスキーやクレーといった教師たちはどのような授業をしていたのでしょうか。本展では、まず、バウハウスの基礎教育で各教師たちが行った授業内容を紹介します。次に学生たちが進んだ、家具工房、金属工房、陶器工房、織物工房、印刷・広告工房、舞台工房など各専門課程で繰り広げられたバウハウスの教育の豊かな成果を多彩な作品でご覧いただきます。開校100年のこの機会に、バウハウスが独自の教育を通して実現した創造の可能性を多くの皆様と共有したいと思います。バウハウスはナチスの弾圧を受けて1933年に閉鎖され、その活動はわずか14年間と短命でした。にもかかわらず、バウハウスは、アートとデザインの領域で世界中に影響を与え続けてきました。日本からは、水谷武彦、山脇巌、山脇道子、大野玉枝の4人が入学し、その息吹を日本に伝えました。本展では、彼らの作品・資料を一堂に集めて紹介し、バウハウスと日本のつながりをご覧いただきます。
|
[会期・会場]
2019年8月3日-2019年9月23日
新潟市美術館
2019年10月12日-2019年12月1日
西宮市大谷記念美術館
2020年2月8日-2020年3月22日
高松市美術館
2020年4月11日-2020年5月31日
静岡県立美術館
2020年7月17日-2020年9月6日
東京ステーションギャラリー
[全会場共通]
主催:各開催館、
バウハウス100周年委員会
後援:
・東日本
ドイツ連邦共和国大使館、スイス大使館、
ハンガリー大使館、一般社団法人日本建築学会
・西日本
ドイツ連邦共和国総領事館、
スイス大使館、ハンガリー大使館、
一般社団法人日本建築学会
特別協力:ミサワホーム株式会社、
東京国立近代美術館
協力:専門学校桑沢デザイン研究所、大阪芸術大学、株式会社アトリエ ニキティキ
協賛:アウディ ジャパン株式会社、
株式会社インターオフィス
企画協力:株式会社ミサワホーム総合研究所、アートインプレッション
|