東京都青梅市にある「澤乃井 櫛かんざし美術館」には、櫛、かんざしを中心に、矢立、印篭、はこせこ、着物など約4000点に及ぶコレクションが収蔵されています。このコレクションは、収集家として世界的に著名で、芝木好子さんの小説「光琳の櫛」のモデルともなった岡崎智予さん(平成11年に75歳で逝去)のコレクションを基に集大成されたものです。
光琳、抱一ら高名な美術家による逸品も含まれる、非常に質の高いコレクションの中から選りすぐられた展示作品の数々は木、象牙、べっ甲、金銀、ガラス、水晶、珊瑚など様々な材料で作られ、装飾のモチーフとなっているものも、四季の植物、風景、人物、動物、日本地図など多種多様です。
本展は、澤乃井櫛かんざし美術館の豊富なコレクションから選りすぐった逸品700点を展示し、日本人の培ってきた美意識の有り様、装飾工芸の技巧、そしてその変遷を紹介するものです。また、岡崎智予さんと懇意であった、坂東玉三郎丈の舞台衣装も特別に出品されました。
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【会期・会場】
2001年12月25日~2002年1月14日
日本橋三越本店7階ギャラリー
主催:読売新聞社、澤乃井櫛かんざし美術館
監修:橋本澄子
編集協力:田辺千香子
企画協力:株式会社アートインプレッション
協力:ポーラ文化研究所
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