ロシア帝政末期にウクライナで生まれたソニア・ドローネは、ドイツで絵画を学んだ後、20歳でパリに留学し、以後70余年にわたってパリを拠点に制作活動を展開しました。1910年にロベール・ドローネと結婚した頃から、夫とともに鮮やかな色彩とリズム感のある形態を特徴とする新しいキュビスム(オルフィスム)を追求する中で独自の表現世界を構築し、その後の抽象芸術に大きな影響を及ぼしています。
本展は、初期から晩年にいたる各時代の絵画作品とともに、服飾デザインやテキスタイルなど、デザイナーとしての作品を併せて紹介し、アートとデザインをつなぐ架け橋の役割を果たしたソニア・ドローネの芸術を総合的に回顧する日本で初めての展覧会でした。アメリカのニュージャージー州ラトガース大学付属ジェーン・ヴーヒーズ・ジマーリ美術館の全面的な協力のもとに開催され、水彩画、油彩画、テキスタイル、版画など約130点の作品が展示されました。
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【会期・会場】
2002年1月5日~3月10日
うらわ美術館
主催:うらわ美術館、読売新聞社、
美術館連絡協議会
2002年4月6日~5月19日
北海道立函館美術館
主催:北海道立函館美術館、読売新聞社、
美術館連絡協議会
2002年5月25日~6月30日
いわき市立美術館
主催:いわき市立美術館、読売新聞社、
美術館連絡協議会、福島民友新聞社、
福島中央テレビ
2002年7月6日~9月8日
東京都庭園美術館
主催:東京都庭園美術館、読売新聞社、
美術館連絡協議会
[全会場共通]
協賛:花王株式会社
協力:全日空
企画協力:ニュージャージー州立ラトガース大学ジェーン・ヴーヒーズ・ジマーリ美術館、
株式会社アートインプレッション
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