川原慶賀は、1786年長崎で生まれた日本画家です。
江戸時代後期、日本人の立ち入りが厳しく制限されていた出島で「出島出入絵師」として活躍し、オランダ商館の求めに応じて日本の風景や風俗文化、動植物、生活等を描きました。
オランダ商館の医師兼自然科学調査官として来日していたシーボルトは、慶賀の洗練された構図と描写力を高く評価し、日本の植物を数多く慶賀に描かせました。慶賀の植物図は、日本的な色合いや配置と西洋の写実的な技法をあわせもっており、植物学的な資料という一面もありながら、絵画作品としても非常に貴重な価値のある作品です。
シーボルトがヨーロッパに持ち帰った慶賀や他の絵師による植物図譜のうちおよそ1000点は、シーボルトの没後ロシアに渡り、現在サンクトペテルブルグにあるロシア科学アカデミー図書館に収められています。
この度、同図書館の協力により本展の開催が可能となりました。
慶賀の描いた125点の植物図譜の里帰り展であるとともに、国内に所蔵されている慶賀作品を通して「シーボルトの眼」とも評された絵師、川原慶賀が何を見つめ、どのように描いていたのかをご紹介致します。
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[会期・会場]
2017年4月8日~5月21日
埼玉県立近代美術館
主催:埼玉県立近代美術館
2017年8月5日~9月24日
下関市立美術館
主催:下関市立美術館、毎日新聞社 、tysテレビ山口
2017年10月7日~11月26日
長崎歴史文化博物館
[全会場共通]
主催:長崎歴史文化博物館
後援:駐日ロシア連邦大使館、 ロシア連邦交流庁
特別協力:ロシア科学アカデミー図書館
協力:フィンエアー フィンエアーカーゴ
企画協力:アートインプレッション
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