1889年、パリ近郊の裕福な家庭に生まれたコクトーは、早熟の詩人としてパリの文学界にデビューします。ベル・エポック(良き時代)からレ・ザネ・フォル(狂乱の時代)への移行期の中でコクトーは独特の耽美的な詩の世界を拠点にしながらも、小説、バレエ、演劇、音楽、映画、そして美術へと、まさに芸術の境界を超える斬新な活動を展開していきました。
本展で紹介された美術作品は、サヴァリン・ワンダーマン氏のコレクションの中から油彩、デッサン、写真、彫刻、陶芸、タペストリー、ジュエリーなど多岐にわたりました。またコクトーと日本の詩人、日本文化との交流を物語る堀口大學の貴重な書籍資料も特別出品されました。これらの約280点におよぶ出品作は、ジャン・コクトーの創造性豊かな世界の扉を開く大きな鍵となったことでしょう。
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[会期・会場]
2005年4月19日~5月29日
北海道立近代美術館
主催:北海道立近代美術館、
HBC北海道放送
2005年7月20日~7月31日
日本橋三越本店7階ギャラリー
主催:日本経済新聞社
2005年8月6日~9月7日
山梨県立美術館
主催:山梨県立美術館
2005年9月14日~9月26日
大丸ミュージアムKOBE
主催:神戸新聞社
2006年4月8日~5月21日
岩手県立美術館
主催:岩手県立美術館
[全会場共通]
後援:フランス大使館
協賛:コルム社、株式会社第一昭和
協力:ANA
企画協力:株式会社アートインプレッション
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