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生誕150年/没後90年記念エリック・サティ

エリック サティ ディヴァン・ジャポネ シャンソン イヴェット ギルベール ロートレック 展覧会 エリック サティ ジュ・トゥ・ヴー おまえが欲しい 展覧会 シャンソン アートインプレッション
エリック サティ ピカビア フランシス パラード 展覧会 アートインプレッション

19世紀末から20世紀初頭のパリでは、世界各地から集まった芸術家たちがカフェ=コンセールの喧噪の中に友情を見出し、新たな芸術を生み出すための試行錯誤を重ねていました。なかでも、エリック・サティ(1866-1925)は当時のボヘミアンな風潮を最も顕著に表した音楽家です。 「ジムノペディ」や「グノシェンヌ」などのピアノ曲の他、「ジュ・トゥ・ヴー」に代表されるシャンソン楽曲など、当時としては一風変わった名曲の数々を世に送り出しました。そんなサティの音楽は、まさに「20世紀音楽のルーツ」と言うことができるでしょう。1917年にディアギレフ率いるロシア・バレエ団のために作曲した《パラード》では、音響効果に玩具のピストルやくじ引きのガラガラを用いるなど、日常生活の音を音楽に取り入れる 初めての試みとなりました。この試みはプーランクなどの若い音楽家たちを惹き付け、後にはジョン・ケージの《4分44秒》のインスピレーション源となっています。また、家具のように人から意識されることのない音楽の存在を目指した《家具の音楽》の実験では、失敗に終わるものの、BGMの先駆けとして後の環境音楽の原点を築きました。この他、マン・レイなどのダダイストたちと制作した映画『幕間』の音楽によるミニマル・ミュージックの原型など、59歳で亡くなるまで、時には神秘主義者として、時にはピアノ弾きとして、また作曲者として次々と形を変えたサティの個性は、多くの20世紀音楽の原点が凝縮されたものであり、21世紀に入った現在でもなお、多くの作曲家に影響を与え続けていると言うことができます。本展では、サティにまつわる資料、絵画、ポスター、雑誌、機関誌、映像、楽譜のほか、会場内での音響演出により、目と耳の両方からサティと当時の芸術文化をご紹介いたします。
[会期・会場]

2015年7月8日~8月30日
Bunkamura ザ・ミュージアム
主催:Bunkamura 協力:エムズシステム、
べヒシュタイン・ジャパン
(ユーロピアノ株式会社)

2015年9月12日~11月1日
浜松市美術館
主催:浜松市、静岡第一テレビ
特別協力:ヤマハ株式会社

[全会場共通]

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

協力:エールフランス航空

会場映像・音響制作: 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科 (受託研究)

企画協力 アートインプレッション